突然頭の中に,逸見さんのこのセリフが響き渡り,
馬場さんがボタンを押しているシーンが浮かんだ。

あの頃のテレビは面白かったなぁ。

「この人痴漢です!」の一言で人生が終わり,
子供の声が騒音となったこの国で,

国民から搾り取った税金で太り続ける政治家と,
その政治家にぶら下がり,儲け続ける経営者に,
死ぬまで働かされ搾り取られ続けるこの国で,

子供たちの未来だの国民の健康だの声高に叫ぶ一方で
ダイオキシンも放射能もアスベストも垂れ流すこの国で,

何を希望に生きて行こうか。
何を楽しみに頑張ろうか。

今が見えない人に未来なんか見えるはずがないんだから。