保育園で遊ぶ子供たちの声。
大晦日に響く除夜の鐘の音。

今や騒音となりつつあります。いや,
すでに騒音になっています。

我が家から流れる下手糞なギターや
斜め裏の家から漏れ聞こえてくるピアノの音も
聴く人によっては騒音なのでしょう。

夏になると,丘の上の高校の体育館の窓が
開け放たれ,朝からブラスバンドが練習する
音がよく聞こえますが,やがては騒音だと
窓が閉じられる日が来るのでしょうか。

威勢の良い掛け声とともにお神輿をかつぐお祭りも
うるさいから黙って歩けと文句を言われそうです。

騒音か否かは人によって違います。暴走族の放つ
爆音でさえ,聴く人によっては心地よい音なのです。

子供の声。除夜の鐘。お祭りの喧騒。
受け入れることのできない音を雑音と呼ぶならば,
それだけ人の心が狭く荒んできた証拠です。

幼稚園で騒ぐ子供たちを微笑ながら見守れる,
いつまでもそんな人間でいたいものです。