続けていたって決して好きにはならないよ。

もう何度目か判らない犬神家の一族を見ていてふと気になったのが,
ラストシーンで金田一耕介が受け取る謝礼金3500円。

映画の設定は昭和22年。終戦直後の配給制度が残る時代。
調べてみると,公務員の月給が7〜800円ほどだったそうです。

これが初任給なのかどうか判りませんが,現代に換算すると
ざっと350〜400倍くらいでしょうか。とすると,3500円は
公務員月給4・5カ月分,130〜150万くらいってところでしょうか。

あれだけの事件を解決に導いたんだから,もっともらってもいいかなと
思いますが,3500円は調査を依頼した弁護士からの謝礼なので
きっと犬神家や警察からももらっている可能性は無きにしも非ず。

でも,東京でも『絶対信頼して間違いなし』という評判の探偵さんなので
そういうお金は受け取らないのかもしれませんね。

もうひとつ気になったのは,昭和22年という占領時代真っ只中で
あれだけの大事件の割には進駐軍の介入が微塵も感じられないこと。
また,軍との癒着がかなり深いことが窺える犬神製薬,犬神佐兵衛は,
公職追放とか財閥解体とかの対象にならなかったのかということ。

原作を読んだことが無いのでなんともいえませんが。

それにしても島田陽子さんは綺麗です。
薬をかがせて襲いたくなる気持ちもわかるなあ。

あ,明日は七夕だ。