巌頭の感1903年5月21日。
この言葉を残し,一高生であった藤村操は華厳の滝に身を投げた。

でもね,

自分の父親の墓を毎日社員に手入れさせていた大会社の社長。
数年前にすでに死んでいた父親に食事を用意し続けた家族。
前の車が邪魔だからと,大型トラックで蹴散らして去った運転手。
1人で死ぬのは寂しいから,見ず知らずの人を道連れに殺したのに
自分は死に切れなかった男。
自分の手は神の手だと,高額なインチキ手術を続けた無免許医師。
権利ばかり主張して義務を果たそうとしないばかりか,自分には義務が
ないと当たり前の様に思っている○○○。

どうだい藤村君。今の世の中,君が生きた時代よりもずっと不可解だろう?
でも『大いなる悲観は大いなる楽観に一致する』んだよね。そう考えれば
世の中捨てたもんじゃあない............かな?